「らんちゅうの入手と飼育」



らんちゅうは「究極の金魚」と言われる観賞魚です。江戸時代から続くらんちゅうの飼育はすでに文化として日本に深く根付いています。らんちゅう愛好家だけでなく一般家庭のペットとしてもらんちゅうを飼うことができるようになりました。飼育のコツをお伝えします。


らんちゅうは金魚の一品種です。らんちゅうは、フナの姿かたちをした普通の金魚と違い、ずんぐりむっくりした魚体が特徴的です。さらに背びれがありません。頭には瘤ができており、らんちゅうの独特の姿を強調しています。

らんちゅうのユニークな姿かたちは、品種改良によって洗練されてきたものです。原種は大陸から来たようですが、江戸時代にはすでに日本で品種改良がなされていました。

らんちゅうは観賞魚として金魚よりもさらに見ごたえがあるため、「究極の金魚」と呼ばれ、古くから珍重されてきたのです。さらに、通常の金魚よりもデリケートなため、飼育も特別のノウハウが開発されてきました。

現在のような洗練されたらんちゅうが出てきたのは明治以降といわれていますが、常にニシキゴイとともに観賞魚の粋とみなされています。実際、一匹で数百万円の値が付くらんちゅうもいるのです。

らんちゅうの愛好家たちは、より良い個体を作り出すために日夜しのぎを削っています。餌、温度調節、水槽など、ありとあらゆる面に気を配ってらんちゅうを育てます。あるらんちゅう愛好家は「らんちゅうは人間を育てるのと同じだ」と述べて、らんちゅう飼育の難しさを表現しています。

見事ならんちゅうが育つと、各地で開催されるらんちゅう品評会に出品します。芸術品としてのらんちゅうの評価が決まっていくわけです。

もちろん、皆が品評会のためにらんちゅうを育てるわけではありません。ペットとして飼うこともあります。その場合、金魚より多少手間がかかるとはいえ、愛されるペットとして家族の一員となってくれるでしょう。

らんちゅうの稚魚は、個人の愛好家から入手することも出来ますが、ペットショップでも販売されています。大抵、ペットショップのらんちゅうは愛好家たちによってハネられた、つまり不要とされたらんちゅうです。らんちゅうの稚魚のことを特に「青仔(あおこ)」といいます。

最近では、愛好家がオークションで品質のいい青仔を出品することもあり、愛好家同士の売買も活発になっています。

らんちゅうの飼い方に関してですが、過密にならないよう、たっぷりした水槽で飼いましょう。ストレスを感じないようにすることが大切です。専門家は60リットルの水槽で2、3匹を推奨しています。

餌が多いと、水質が悪化しエラ腐れ病などの病気にかかりやすくなります。とりわけ水温が低いときには餌を与えすぎないように注意しましょう。

らんちゅうは白点病、尾ぐされ病、エラぐされ病などに罹ることがあります。それぞれに効果的な薬も市販されていますので、用法を守って使うようにしましょう。