「朝日ソーラーとオール電化」



朝日ソーラーは太陽熱温水器を作り販売している会社ですが、1990年代に一度倒産の危機を迎えました。その原因や、オール電化が人気になっている現在の状況を解説しています。


朝日ソーラーは太陽熱で温水を作る装置や24時間風呂などを製造し販売している会社です。1983年に創業し、90年代半ばまでに全国に100以上の支店を持つまでに成長しました。一時は太陽温水器と言えば朝日ソーラーという認識が一般的になるほどでした。

この驚異的な伸張は、林武志社長をはじめとする営業マンの熱血営業がありました。新規契約を取るためのローラー作戦は多くの顧客を獲得しましたが、その訪問販売の手口が強引であったことが苦情として表れ、1997年には国民生活センターから社名を公表されることになります。

そのときまでの急成長ぶりからトヨタホームと合弁で「朝日ソーラーホーム」を設立したのですが、前述の事件によって合弁は解消になり、朝日ソーラー自体も縮小を余儀なくされました。

朝日ソーラー社長の林氏はそれでも太陽温水器の重要性を信じ、不退転の決意で会社を建て直し始めました。その苦難の歩みは「朝日ソーラーの真実」と題する本に詳しく載せられています。

林氏をはじめとする社員の努力により、一時は倒産が危ぶまれた朝日ソーラーは立て直されました。現在も、太陽温水器の先発メーカーとして温水器の販売、修理、メンテナンス等を行っています。

ただ、現在オール電化が人気で、ヒートポンプ式の電気温水器、いわゆるエコキュートがシェアを広げており、太陽熱温水器はこれに押され気味な状況です。朝日ソーラー製品で今人気があるのは24時間風呂「環境大臣」です。毎日捨てているお湯を循環させ、いつでも快適にお風呂タイムを過ごせるように設計されています。

価格は数十万円しますので、しり込みしてしまいがちな太陽熱温水器ですが、環境に配慮する気風が高まりつつある今、再考してみる余地もあるかもしれません。