「レトルト食品の賞味期限」
レトルト食品が普及して半世紀近く。レトルト食品はどんな歩みを辿ってきたのでしょうか。また、最近発売されているレトルト食品やレトルト食品の賞味期限について載せています。
レトルト食品は、正式には「レトルトパウチ食品」と呼ばれるインスタント食品の一つです。「パウチ」というプラスチック製の袋に密封された食品を、「レトルト釜」という加圧式の加熱装置でほとんどの細菌を殺し、長期保存できるようになっています。
今では、家庭の食卓に便利なレトルト食品ですが、アメリカで開発された当初は、兵士が戦争で携帯するための食品でした。当時、保存食品として主流だった缶詰製品に代わり、“軽くて、空き缶の処理に困らない保存食品”となっていたようです。
1900年代半ば、冷凍庫付き冷蔵庫がまだ十分普及していなかった日本にとって、常温保存できる加工食品としてレトルト食品は注目されました。1968年に、「大塚食品工業」(現在の「大塚食品」)からレトルト食品第一号「ボンカレー」が限定発売され、翌年、改良されたものが全国で発売されました。
カレーから始まったレトルト食品は、今や500種類以上に上り、人気ランキングがあったり、通販で販売されたり、贈り物にできるほどの充実振りです。「レンジでチン」するだけで名店の本格的な味を楽しめるものから、料理で肝心な“味”がすでにできている料理用ソースや○○の素などバラエティーに富んでいます。最近ではレンジやお湯で温める手間さえ省き、常温のまま食べられるレトルトカレーがあるほどです。一人暮らしの方や「あと、もう一品!」という時、災害などの緊急時用、糖尿病食・ダイエット食といった特別な目的のため…など用途も様々です。
“食の安全”という面から見て、レトルト食品はどうでしょうか。
食品添加物の使用について言えば、レトルト食品の加工技術からして、添加物が含まれることは少なく、全く使用されていないものもあります。特に日本では、食品添加物の使用量はよく規制されています。
賞味期限に関しては、短いもので3ヶ月、長いもので2年と幅があります。15〜25℃の室温で適切に保管されているなら、記載されている賞味期限の1.5倍の期間は大丈夫だそうです。
殺菌の程度について考えてみると、細菌検査がなされているとは言え、「完全ではない」というのが実情です。時には、会社側が自主回収せざるを得ない状況もあります。
結局、レトルト食品が安心かどうかを決めるのは、消費者に任せられています。それを踏まえて、上手にレトルト食品を使うなら、食生活を“より気軽に、より本格的に”楽しめるかもしれません。